S | M | T | W | T | F | S |
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
31 |
シベリア鉄道にて/5
遂にロシア国境まで来た。丸4日と20時間くらい乗ってることになる。そんなに悪くない。
国境の駅で、2日目から一緒だったロシア人のお母さんがたくさんの荷物を持って降りて行った。駅に着いてしばらくすると、オフィサーがやってきて車内でパスポートが集められた。そして上着を着て外に降りるよう、ゼスチャーで言われたのでジーパンやらジャケットやらを着て外に出た。建物の中に誘導されて、座って待っててねとのこと。英語は使えない。
しばらく座っていると、別の男の人が来て何か言って列車を指差した。列車に戻っていいってこと?って思って建物を出て、停まっている列車に戻ろうとすると、乗務員の人達に「ダメダメ」というゼスチャーをされ、さっき待っていた部屋の隣の建物を指差される。
もう、言葉がわからないから、訳が分かんない。
ええー、どうしたらいいんだろう、この指差された建物に入っていいんだろうか、と思っていると向こうの方に男女の2人組が立っていて、彼らもなんとなくその建物の扉を開けて入って行ったので、わたしも付いて行った。待合室っぽい雰囲気。
先に入っていった男女2人がちょっとロシア人ぽくない雰囲気だったので、思い切って話しかけてみた。そしたらなんと、英語が通じた!通じるも何も、2人はイギリス人だった!わーい、英語だ!
何をどうしていいのか分からず不安だったので、現在わたし達は何かを待っているのでしょうか?今わたしたちは何をしているの?と質問してみた。そうすると女性が「わたしたちもまったく分からない」とのこと。
パスポートが集められたまま返ってきてないよね、列車にも戻ってはダメって言われたし、どうしたらいいのかしら、と全員が思っている。
そうする内に、外に停まっている列車が動き出した。女性が「あー、列車がどっか行っちゃう〜」と言う。大きな荷物は列車の中だ。でもパスポートはどっかに持って行かれちゃったし。
わたしが、この駅で多分ゲージを中国側に合わせて変更するのと、レストラン車も中国側の車両に変更されると言うから、列車はまた戻ってくると思うよーと言って、どうしようもないし待合室に戻ることにした。
待合室で、お互いに自己紹介などをする。最初、彼らは一緒に旅をしているのだと思っていたけれど、列車の中で偶然知り合ったのだとか。彼らはイギリス人。
「わたしは日本人だけど今回の旅行はイギリスから。
英国にはワーホリで少し住んでいたので」
イギリスのどこに住んでたの?
「エセックス」
エセックス?エセックスのどこ?
「うーん、サウスエンドって場所」
サウスエンド?わたしチェルムスフォード出身!どこか分かる?
「分かる。っていうか、めっちゃ近所…」
サウスエンドから近いよねー。サウスエンド出身の親友もいるよ。
世界って狭い。チェルムスフォードはサウスエンドから車で15分あれば行ける。イギリスも広いのに、シベリア鉄道で会う人とサウスエンドの話が出るなんて。聞けば、男性もエセックス北部の出身だとか。まー、エセックスも広いけれども。
彼女は1年間仕事を休職して11ヶ月間の旅を始めたばかりなのだとか。ここから中国を少し回り、香港から東京に飛ぶとのこと。京都、大阪、広島にも行くと思うよー、と言っていた。その後も東南アジア、オーストラリア、南アメリカ、北アメリカと回る予定らしく、羨ましい限り!
一方の男性も、中国は北京に滞在したあと南部に移動すると言っていた。日本にも行きたいなー、とのこと。彼は宮崎駿アニメがイギリスでは人気が高いが、日本ではどうかと聞くので、もちろんとても人気があるわよ、と言っておいた。彼はラピュタが好きとのこと。アバターを見た時もラピュタを思い出したと言っていた。そうそう、飛行石よね!
途中、お腹が空いたので食べ物を売っている場所を探した。そう、食料は全部列車の中である。これからシベリア鉄道に乗られる方は、国境駅では是非、飲物と食べ物を持って行かれることをお薦めします。待合室の一角でも買えるんだけど、大した物はないです。あったのはピロシキ2種(ビーフかポテト)、カップ麺、パンとハムなどのパック、ゆで卵、チョコレートなど。
わたしはポテトのピロシキと500ml のお水を買って40ルーブルだった。まあ、1ユーロ程度なので良心的。ここがルーブルを使える最後の場所かも、と思ってコインを使ってしまおうと小さいチョコバーを追加で購入したら、なんと40ルーブルもした。チョコ、高い。
その後も、3人で何を話すでもなく、退屈だよね〜、とか言いながら座って時間が過ぎるのを待つ。パスポートが手元にないって気持ち悪い。いつ返してもらえるんだと思う?列車もどっかいっちゃったし、何を待ってるのかも分かんないって不安だよね。
英国人男性が、ちょっと英語の分かりそうな人探しに行ってくるわ、といってどこかに出ていった。しばらくして戻ってきて「列車の中で返してくれみたい」と言う。外にオフィサーっぽい人が立ってたので聞いてみたらしい。ちょっと安心。
18時半頃になって、やっと列車が戻ってきた。見ると、狭い方のゲージに切り替わっている。わーい!ということで、英国人2人と分かれる。彼らは1号車、わたしは3号車である。
ここから発車までまだ長い。発車予定時刻は20時過ぎ。あと2時間くらいある。2時間の間、ロシア警察と思われる人達が来て、麻薬検査犬を連れてきたり、荷物の簡単なチェックがあったり、シートやヘッドボードもすべて開けてチェックがある。パスポートは実に6時間振りに、無事返却された。
さて。
ここはまだロシア側の国境を越えただけなので、ここから少し進んで次は中国側の入国審査である。わたしのビザを持っていない事は、先の英国人2人も聞いてみた。やっぱり彼らもビザを持っていた。でも日本人はビザ不要と読んだんなら、要らないはず、と彼らは言う。もし揉めても賄賂でなんとかなるんじゃないの、とのこと。それは確かに。あー、何も問題なく入国できますように!!
下の写真は、ロシア国境駅にて。
写真撮っただけで逮捕される場合がある、と書いてあったりするロシア。
撮っちゃダメかなと思いながらもこっそり撮りました。
レールが2重なの、見えますか?4本あるでしょう。
外側がロシアのゲージ、内側が中国のゲージです。
この写真はゲージ合わせの後ですよ。
20 p.m. 10th March / day 6
国境の駅で、2日目から一緒だったロシア人のお母さんがたくさんの荷物を持って降りて行った。駅に着いてしばらくすると、オフィサーがやってきて車内でパスポートが集められた。そして上着を着て外に降りるよう、ゼスチャーで言われたのでジーパンやらジャケットやらを着て外に出た。建物の中に誘導されて、座って待っててねとのこと。英語は使えない。
しばらく座っていると、別の男の人が来て何か言って列車を指差した。列車に戻っていいってこと?って思って建物を出て、停まっている列車に戻ろうとすると、乗務員の人達に「ダメダメ」というゼスチャーをされ、さっき待っていた部屋の隣の建物を指差される。
もう、言葉がわからないから、訳が分かんない。
ええー、どうしたらいいんだろう、この指差された建物に入っていいんだろうか、と思っていると向こうの方に男女の2人組が立っていて、彼らもなんとなくその建物の扉を開けて入って行ったので、わたしも付いて行った。待合室っぽい雰囲気。
先に入っていった男女2人がちょっとロシア人ぽくない雰囲気だったので、思い切って話しかけてみた。そしたらなんと、英語が通じた!通じるも何も、2人はイギリス人だった!わーい、英語だ!
何をどうしていいのか分からず不安だったので、現在わたし達は何かを待っているのでしょうか?今わたしたちは何をしているの?と質問してみた。そうすると女性が「わたしたちもまったく分からない」とのこと。
パスポートが集められたまま返ってきてないよね、列車にも戻ってはダメって言われたし、どうしたらいいのかしら、と全員が思っている。
そうする内に、外に停まっている列車が動き出した。女性が「あー、列車がどっか行っちゃう〜」と言う。大きな荷物は列車の中だ。でもパスポートはどっかに持って行かれちゃったし。
わたしが、この駅で多分ゲージを中国側に合わせて変更するのと、レストラン車も中国側の車両に変更されると言うから、列車はまた戻ってくると思うよーと言って、どうしようもないし待合室に戻ることにした。
待合室で、お互いに自己紹介などをする。最初、彼らは一緒に旅をしているのだと思っていたけれど、列車の中で偶然知り合ったのだとか。彼らはイギリス人。
「わたしは日本人だけど今回の旅行はイギリスから。
英国にはワーホリで少し住んでいたので」
イギリスのどこに住んでたの?
「エセックス」
エセックス?エセックスのどこ?
「うーん、サウスエンドって場所」
サウスエンド?わたしチェルムスフォード出身!どこか分かる?
「分かる。っていうか、めっちゃ近所…」
サウスエンドから近いよねー。サウスエンド出身の親友もいるよ。
世界って狭い。チェルムスフォードはサウスエンドから車で15分あれば行ける。イギリスも広いのに、シベリア鉄道で会う人とサウスエンドの話が出るなんて。聞けば、男性もエセックス北部の出身だとか。まー、エセックスも広いけれども。
彼女は1年間仕事を休職して11ヶ月間の旅を始めたばかりなのだとか。ここから中国を少し回り、香港から東京に飛ぶとのこと。京都、大阪、広島にも行くと思うよー、と言っていた。その後も東南アジア、オーストラリア、南アメリカ、北アメリカと回る予定らしく、羨ましい限り!
一方の男性も、中国は北京に滞在したあと南部に移動すると言っていた。日本にも行きたいなー、とのこと。彼は宮崎駿アニメがイギリスでは人気が高いが、日本ではどうかと聞くので、もちろんとても人気があるわよ、と言っておいた。彼はラピュタが好きとのこと。アバターを見た時もラピュタを思い出したと言っていた。そうそう、飛行石よね!
途中、お腹が空いたので食べ物を売っている場所を探した。そう、食料は全部列車の中である。これからシベリア鉄道に乗られる方は、国境駅では是非、飲物と食べ物を持って行かれることをお薦めします。待合室の一角でも買えるんだけど、大した物はないです。あったのはピロシキ2種(ビーフかポテト)、カップ麺、パンとハムなどのパック、ゆで卵、チョコレートなど。
わたしはポテトのピロシキと500ml のお水を買って40ルーブルだった。まあ、1ユーロ程度なので良心的。ここがルーブルを使える最後の場所かも、と思ってコインを使ってしまおうと小さいチョコバーを追加で購入したら、なんと40ルーブルもした。チョコ、高い。
その後も、3人で何を話すでもなく、退屈だよね〜、とか言いながら座って時間が過ぎるのを待つ。パスポートが手元にないって気持ち悪い。いつ返してもらえるんだと思う?列車もどっかいっちゃったし、何を待ってるのかも分かんないって不安だよね。
英国人男性が、ちょっと英語の分かりそうな人探しに行ってくるわ、といってどこかに出ていった。しばらくして戻ってきて「列車の中で返してくれみたい」と言う。外にオフィサーっぽい人が立ってたので聞いてみたらしい。ちょっと安心。
18時半頃になって、やっと列車が戻ってきた。見ると、狭い方のゲージに切り替わっている。わーい!ということで、英国人2人と分かれる。彼らは1号車、わたしは3号車である。
ここから発車までまだ長い。発車予定時刻は20時過ぎ。あと2時間くらいある。2時間の間、ロシア警察と思われる人達が来て、麻薬検査犬を連れてきたり、荷物の簡単なチェックがあったり、シートやヘッドボードもすべて開けてチェックがある。パスポートは実に6時間振りに、無事返却された。
さて。
ここはまだロシア側の国境を越えただけなので、ここから少し進んで次は中国側の入国審査である。わたしのビザを持っていない事は、先の英国人2人も聞いてみた。やっぱり彼らもビザを持っていた。でも日本人はビザ不要と読んだんなら、要らないはず、と彼らは言う。もし揉めても賄賂でなんとかなるんじゃないの、とのこと。それは確かに。あー、何も問題なく入国できますように!!
下の写真は、ロシア国境駅にて。
写真撮っただけで逮捕される場合がある、と書いてあったりするロシア。
撮っちゃダメかなと思いながらもこっそり撮りました。
レールが2重なの、見えますか?4本あるでしょう。
外側がロシアのゲージ、内側が中国のゲージです。
この写真はゲージ合わせの後ですよ。
20 p.m. 10th March / day 6
by southend-on-sea
| 2010-03-10 20:00
| 旅
最新の記事
再びパリ |
at 2011-01-29 22:00 |
大阪港での通関 |
at 2010-04-11 00:00 |
その後 |
at 2010-04-02 10:00 |
上海はグーグルで移動 |
at 2010-03-24 13:00 |
大阪! |
at 2010-03-22 16:00 |
ラストナイトは上海で |
at 2010-03-20 11:00 |
港街上海 |
at 2010-03-18 18:00 |
八達嶺長城に行ってきました |
at 2010-03-16 19:00 |
杏仁豆腐と鳥の巣 |
at 2010-03-15 13:00 |
天安門と紫禁城 |
at 2010-03-13 22:00 |
シベリア鉄道・クラシック |
at 2010-03-12 12:00 |
シベリア鉄道にて/9 |
at 2010-03-11 20:00 |
シベリア鉄道にて/8 |
at 2010-03-11 12:00 |
シベリア鉄道にて/7 |
at 2010-03-10 23:00 |
シベリア鉄道にて/6 |
at 2010-03-10 22:00 |
シベリア鉄道にて/5 |
at 2010-03-10 20:00 |
シベリア鉄道にて/4 |
at 2010-03-09 18:00 |
シベリア鉄道にて/3 |
at 2010-03-08 17:00 |
シベリア鉄道にて/2 |
at 2010-03-07 23:00 |
シベリア鉄道にて/1 |
at 2010-03-06 15:00 |