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キプロス入国で問題発生
現在キプロスの港町、リマソールにいます。
キプロスに向かうフェリーの中で、わたしは珍しい日本人として色々な人に親切にしていただいた。イリアス船長からは直々にメールアドレスまで教えてもらった。
あと、名前が分からないんだけど、ポジションがチーフだと言っていたので、彼をここではチーフと呼ぼう。彼はカイロ出身のエジプト人。日本でいうと、改造したセルシオとかに乗ってそうなタイプ?「エジプトの女性も影では色々としてるぜー」みたいな事をサラリと言う。
チーフに、本当はギリシャまで行きたかったんだけど、キプロスまでしか行けないってローゼンフィールドに言われた、って言うと「キプロスに降りたらエージェントに直接ギリシャまでこの船で行きたいって交渉しろ。絶対に行ける。ローゼンフィールドはあくまでイスラエル側だからもう関係ない」と言う。エージェントと交渉しやすいように船長に話を通しておくからー、と言ってくれた。
話を聞いた船長も、わたしがギリシャへ行けるようベストを尽くすと言ってくれた。
やっぱりギリシャまで行けそうな気がしてきた!
朝7時くらいに目が覚めると、ちょっと、うっすらと気持ちが悪い。船酔いになる手前といった感じ。甲板に出てみると、出港の時と違い周りには島も船も見えず、あるのは、どこまでも続くただ深く青い色の海だけ。穏やかに見えるけれど、出港時に比べると揺れも大きい。うー、ちょっと気持ち悪くなりそう、と思っていたんだけど、朝ご飯をいただいたらケロッと治った。ほんと適当。
朝ご飯は、卵の調理方法まで選べた。オムレツ?それともフライドエッグにする?ソーセージは?と聞かれたので、ソーセージはなしで、卵は目玉焼きをお願いしたら、ターンオーバーかサニーサイドアップかまで聞いてくれた。
朝食は卵2個の目玉焼きとパン2枚。希望によりソーセージ。
そのあとコーヒーまで付き。
コーヒーをいただきながら、壁に貼られた色褪せた世界地図を多分15分くらい見てた。この地図がまた古くて、ドイツは南北に別れているし、ロシアはまだソビエト連邦となっていた。
それにしても世界は大きい!
そうこうしている間にうっすらと陸地が見えてきた。あれがキプロス島!
またも操舵室に招いていただき、着岸の様子を間近で見る事ができた。
クール!
そして着岸後間もなく、エージェントが乗船してくる。
船長が呼びにきてくれて、申し訳なさそうに、やっぱりギリシャ行きは無理だということを伝えられた。
もともと行けたらラッキー、くらいに思っていたし、まあしょうがない。
ギリシャに乗客を乗せてはいけないらしい。
最後にイリヤス船長と握手をし、一緒に記念撮影もして頂いた。
そして船室を後にして下まで降りて行くときも、乗船員の人にわたしの荷物を運ぶのを手伝うように、と言ってくれる。本当に親切にしていただきました!
エージェントの車でイミグレーションまで行くんだけど、わたしはチーフにメールアドレスを教えてもらったり、フェイスブックしてるのーと言ったり、写真撮ったりでエージェントに「早く!」と急かされた。
さて。
実はここからまた問題が起きた。
イミグレーションにて「キプロスを出国するためのチケットがない場合は入国を許可できません」と言われてしまった。
そんな!
だって日本人はキプロスにビザなしで入国できるはずでしょう、と言うのだけれど、帰りの便を持っていないといけません、と言われる。
トルコに船で渡るんです、と言うと「キプロスからトルコに行くことはできません」と言われる。
なるほど、これがローゼンフィールドが言っていたことか!
表向きは多分、南北キプロスを往来することはできないようだ。
「じゃ、船でギリシャ」と言うと「船でギリシャへは行けません」と突っ返された。
そして係のお姉さんが「いまから問い合わせをして、あなたの入国を認めるか認めないかをお伝えしますので、5分くらい待ってて」と言い、所持金やクレジットカードの有無などを聞かれる。
「では認められなかった場合、わたしはどうすればいいんですか」と言うと「そこが問題です。あなたが乗ってきた船はイスラエルに帰るのではなく、ギリシャに向かいますから。」と、返答になっていない返事。
結局わたしの入国は、その時点で認められなかった。
そこからエージェントとイミグレーションの係員がギリシャ語でなんだか色々話した結果、エージェントの男性が「今からうちの会社の者が来ます。彼らがあなたを入国できる方法を探すので、5分ほど待ってください」と言う。
で、2人の男性が来た。
わたしはインターネットで読んだ「キプロスに到着してから200ユーロ請求された」という情報が頭にあるのでいつ200ユーロ請求されるのかと冷や冷や。
パスポートはこの時点ではイミグレーションが保持していたと思う。
男性2人のうち年上の人の方が色々とギリシャ語で電話したりしてて、わたしはもう1人の人と話をする。日本人はトルコもキプロスもシェンゲン加盟国も、ビザなしで入国できるのはずなんだけれども、この場合EU国のパスポートならこの問題は起こってない、と言われた。日本人でひとりで来る人はいないのかと聞くと、船ではなかなかいないとのこと。でも最初ではないことは確か。結局、明確な理由は分かっていない。帰りの便のチケットを持っていなかったから…?
電話を終えた年上の男性が、ここで選択肢が2つあります、と言う。
とにかくここで飛行機のチケットを手配しないとあなたは入国できない、とイミグレーションが言っているので、一番安い飛行機のチケットを購入しなさい。そうすると入国を許可されます。ここまではもう絶対。
そこからは、その飛行機にのってアテネに行くか、飛行機に乗らないで自力でトルコ側への国境を越えてフェリーに乗るかの2択。
というのが、彼の提示してきた最良の方法2つ。
わたしに飛行機のチケットを買う以外の選択肢はない。
チケットを一度買ってからキャンセルして払戻は可能?と性懲りなく聞いてみると「ダメ」と言われた。そりゃダメって言うわな。
あー、これいくらするんだろう、でもわたしに選択肢はない。
入国できてないんだから、自力でチケットを買う手段がない。
一番安いチケットで、お値段はおいくらでしょうかと恐る恐る聞くと、意外に良心的な「今夜のアテネ行きが115ユーロ」とのこと。
結局わたしが購入したのは、明日の朝のチケット+空港までのミニバス+今夜の宿泊先、全部込み込みで130英ポンド。こちらから頼んでいないにも関わらず、最終的にかなり安くしてくれた。この2倍くらいは絶対にかかると思っていたので、ちょっと拍子抜け。
じゃあそれで!と言うと、瞬く間に男性が携帯で電話をかけ、イミグレーションオフィスにチケットのコピーがファックスされ、わたしのパスポートに入国スタンプが押された!
この手数料として200ユーロ請求されるのだろうか!と思っていたけれども、パスポートを「はい、よかったね」と手渡されて終了だった。
その上、ここから今夜の宿泊先までどうやって行けるのって聞くと、ご好意にて会社の車でホテルまで送ってくれた。
あれ!いい人達だった!
港に船が着いてから、今回も入国には多分2時間くらいかかったと思う。
ご参考まで。
キプロスに向かうフェリーの中で、わたしは珍しい日本人として色々な人に親切にしていただいた。イリアス船長からは直々にメールアドレスまで教えてもらった。
あと、名前が分からないんだけど、ポジションがチーフだと言っていたので、彼をここではチーフと呼ぼう。彼はカイロ出身のエジプト人。日本でいうと、改造したセルシオとかに乗ってそうなタイプ?「エジプトの女性も影では色々としてるぜー」みたいな事をサラリと言う。
チーフに、本当はギリシャまで行きたかったんだけど、キプロスまでしか行けないってローゼンフィールドに言われた、って言うと「キプロスに降りたらエージェントに直接ギリシャまでこの船で行きたいって交渉しろ。絶対に行ける。ローゼンフィールドはあくまでイスラエル側だからもう関係ない」と言う。エージェントと交渉しやすいように船長に話を通しておくからー、と言ってくれた。
話を聞いた船長も、わたしがギリシャへ行けるようベストを尽くすと言ってくれた。
やっぱりギリシャまで行けそうな気がしてきた!
朝7時くらいに目が覚めると、ちょっと、うっすらと気持ちが悪い。船酔いになる手前といった感じ。甲板に出てみると、出港の時と違い周りには島も船も見えず、あるのは、どこまでも続くただ深く青い色の海だけ。穏やかに見えるけれど、出港時に比べると揺れも大きい。うー、ちょっと気持ち悪くなりそう、と思っていたんだけど、朝ご飯をいただいたらケロッと治った。ほんと適当。
朝ご飯は、卵の調理方法まで選べた。オムレツ?それともフライドエッグにする?ソーセージは?と聞かれたので、ソーセージはなしで、卵は目玉焼きをお願いしたら、ターンオーバーかサニーサイドアップかまで聞いてくれた。
朝食は卵2個の目玉焼きとパン2枚。希望によりソーセージ。
そのあとコーヒーまで付き。
コーヒーをいただきながら、壁に貼られた色褪せた世界地図を多分15分くらい見てた。この地図がまた古くて、ドイツは南北に別れているし、ロシアはまだソビエト連邦となっていた。
それにしても世界は大きい!
そうこうしている間にうっすらと陸地が見えてきた。あれがキプロス島!
またも操舵室に招いていただき、着岸の様子を間近で見る事ができた。
クール!
そして着岸後間もなく、エージェントが乗船してくる。
船長が呼びにきてくれて、申し訳なさそうに、やっぱりギリシャ行きは無理だということを伝えられた。
もともと行けたらラッキー、くらいに思っていたし、まあしょうがない。
ギリシャに乗客を乗せてはいけないらしい。
最後にイリヤス船長と握手をし、一緒に記念撮影もして頂いた。
そして船室を後にして下まで降りて行くときも、乗船員の人にわたしの荷物を運ぶのを手伝うように、と言ってくれる。本当に親切にしていただきました!
エージェントの車でイミグレーションまで行くんだけど、わたしはチーフにメールアドレスを教えてもらったり、フェイスブックしてるのーと言ったり、写真撮ったりでエージェントに「早く!」と急かされた。
さて。
実はここからまた問題が起きた。
イミグレーションにて「キプロスを出国するためのチケットがない場合は入国を許可できません」と言われてしまった。
そんな!
だって日本人はキプロスにビザなしで入国できるはずでしょう、と言うのだけれど、帰りの便を持っていないといけません、と言われる。
トルコに船で渡るんです、と言うと「キプロスからトルコに行くことはできません」と言われる。
なるほど、これがローゼンフィールドが言っていたことか!
表向きは多分、南北キプロスを往来することはできないようだ。
「じゃ、船でギリシャ」と言うと「船でギリシャへは行けません」と突っ返された。
そして係のお姉さんが「いまから問い合わせをして、あなたの入国を認めるか認めないかをお伝えしますので、5分くらい待ってて」と言い、所持金やクレジットカードの有無などを聞かれる。
「では認められなかった場合、わたしはどうすればいいんですか」と言うと「そこが問題です。あなたが乗ってきた船はイスラエルに帰るのではなく、ギリシャに向かいますから。」と、返答になっていない返事。
結局わたしの入国は、その時点で認められなかった。
そこからエージェントとイミグレーションの係員がギリシャ語でなんだか色々話した結果、エージェントの男性が「今からうちの会社の者が来ます。彼らがあなたを入国できる方法を探すので、5分ほど待ってください」と言う。
で、2人の男性が来た。
わたしはインターネットで読んだ「キプロスに到着してから200ユーロ請求された」という情報が頭にあるのでいつ200ユーロ請求されるのかと冷や冷や。
パスポートはこの時点ではイミグレーションが保持していたと思う。
男性2人のうち年上の人の方が色々とギリシャ語で電話したりしてて、わたしはもう1人の人と話をする。日本人はトルコもキプロスもシェンゲン加盟国も、ビザなしで入国できるのはずなんだけれども、この場合EU国のパスポートならこの問題は起こってない、と言われた。日本人でひとりで来る人はいないのかと聞くと、船ではなかなかいないとのこと。でも最初ではないことは確か。結局、明確な理由は分かっていない。帰りの便のチケットを持っていなかったから…?
電話を終えた年上の男性が、ここで選択肢が2つあります、と言う。
とにかくここで飛行機のチケットを手配しないとあなたは入国できない、とイミグレーションが言っているので、一番安い飛行機のチケットを購入しなさい。そうすると入国を許可されます。ここまではもう絶対。
そこからは、その飛行機にのってアテネに行くか、飛行機に乗らないで自力でトルコ側への国境を越えてフェリーに乗るかの2択。
というのが、彼の提示してきた最良の方法2つ。
わたしに飛行機のチケットを買う以外の選択肢はない。
チケットを一度買ってからキャンセルして払戻は可能?と性懲りなく聞いてみると「ダメ」と言われた。そりゃダメって言うわな。
あー、これいくらするんだろう、でもわたしに選択肢はない。
入国できてないんだから、自力でチケットを買う手段がない。
一番安いチケットで、お値段はおいくらでしょうかと恐る恐る聞くと、意外に良心的な「今夜のアテネ行きが115ユーロ」とのこと。
結局わたしが購入したのは、明日の朝のチケット+空港までのミニバス+今夜の宿泊先、全部込み込みで130英ポンド。こちらから頼んでいないにも関わらず、最終的にかなり安くしてくれた。この2倍くらいは絶対にかかると思っていたので、ちょっと拍子抜け。
じゃあそれで!と言うと、瞬く間に男性が携帯で電話をかけ、イミグレーションオフィスにチケットのコピーがファックスされ、わたしのパスポートに入国スタンプが押された!
この手数料として200ユーロ請求されるのだろうか!と思っていたけれども、パスポートを「はい、よかったね」と手渡されて終了だった。
その上、ここから今夜の宿泊先までどうやって行けるのって聞くと、ご好意にて会社の車でホテルまで送ってくれた。
あれ!いい人達だった!
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ご参考まで。
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